
「そりゃ運のおもしろみかな。同じ事をしていても、同じようにはならない。先を予測して、うまくいったときはやっぱり嬉しいよ。これは経験がないとできんことよ」
永松さんは現在JAふくおか八女のぶどう部会長並びに福岡県ぶどう部会長も務められ、生産のみならずぶどうの販売促進・PR活動にも尽力されています。
自宅の周りのなだらかな斜面に五連棟のハウスが十棟、これを永松さんご夫婦とお父さんの三人で経営されています。
22歳の時に就農、結婚を機に経営を任され、ハウス投資にして経営の拡大を図ってきました。
今は、デェラウェア、種なし巨峰、ピオーネを生産しています。種なし巨峰に取り組んで7、8年、ようやく安定してきたところです。

「そりゃあいくつもあるよ。まず、勢のある芽をださせて、正常な花をつかせる。それからぶどうの房を商品として見栄えの良い形に整形して、それに粒を間引きする作業もするよ。そうすると粒を太らせて粒揃いがよくなるとよ! そして最後が色つけ。粒が小さくてもダメ、大きくなりすぎても色がつかなくてはダメだから。玉のつけすぎだとか、思った以上に粒が大きくなりすぎたとか、いろいろ原因を探らんとね。難しかよ!」
収穫がない冬場は、ハウス内の土づくり、草刈、枝の結引、ひとつの房に有効に養分が行き渡るように不要な芽を欠いたり、穂を摘んだり、巻きひげを切ったりと成長過程によって手をかけていきます。
ぶどうの平均生産量は一反あたり平均4,000房ですが、永松さんは木の状態を最高に保って5,000房作る努力をされています。
その一房一房にこの一連の手と愛情がこめられているのです。そして収穫期になると酸度と糖度の検査があり、それに合格すると出荷OKとなります。
こうして手塩にかけられた一房一房がパック詰めされて消費者の手元へ届けられます。

こんな永松さんの癒しの時間は三味線。お母さんが民謡をされていた影響を受けてとのこと。今では名取の腕前で、民謡大会で歌い手さんの伴奏をされることも。練習の時間が十分に取れないことが悩みの種とか。

「う〜ん、技術の確立はできているけど、なんせ手がまわらんのがね〜。ハウス栽培だから、生産量と収入が安定しているという利点もあるけど、原油の高騰による燃料代の値上がりも頭が痛い問題のひとつ。今後は、JAパッケージセンター(農産物の選別から箱詰めまでの作業を行う施設)ができたので、この施設を利用して生産の規模拡大かな。
それから、青色系のぶどう『翠峰』や『シャインマスカット』を作ってみたかね〜」
また、来年度からは、ぶどうのパック一つ一つに生産者の名前を記載し、さらに責任を持って安全、安心なぶどうを消費者に提供していく計画もされています。

 
●ぶどうは世界中で最も生産量が多く、生食やジャム、ワイン製造等に利用されています。
●ブドウには、私たち生物の重要なエネルギー源「ブドウ糖(グルコース)」が多量に含まれています。食事によって摂取した糖分は、体の中で分解されてブドウ糖のような単糖類になり、エネルギー源として利用されるのです。
●ブドウ糖は、急を要してエネルギーが必要な時に即利用されて、効果が発せられます。極度の疲労や病気のときにブドウ糖を点滴した経験はありませんか?
疲れた時に、ぶどうの実をつまんで食べると元気が沸いてきますよ。
●また、皮にはポリフェノールも多く、良くかんで食べると血液サラサラ効果が期待できます。
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