
福岡県におけるトマト産地は、11JAで12のトマト部会があり様々な栽培方法で生産されています。
今回は、娘夫婦(和田真一さん・由紀さん)と仲良くトマトを生産されている糸島郡二丈町一貴山の波多江次郎さん・智子さん夫婦のハウスを訪ねました。
一貴山は、二丈岳を望む裾野にとまとやきゅうりハウスや稲作などが広がっている農業地帯です。

次郎さんは11年前までは、建設会社のサラリーマン。兄の勧めや土を使わない栽培方法(礫耕栽培)に興味があるのも手伝って、46歳でトマト専業農家へ就農。
それ以前波多江家では、智子さんと両親で米ときゅうりを生産していました。
突然の転機に智子さんは、子どもたちもまだ成長期ということもあり、「生活していけるかしら?」の不安はあったけど、「弁当作らなくていいから、楽だ!」とナント太っ腹な!決断が。(大いに、智子さんの後押しもあったのでしょうね)
3年間は、3人の共同でトマト「桃太郎」(品種名)を栽培。そこで仲間とともにトマト栽培のイロハを勉強。3年後、現在の45aの田んぼに6連棟ハウスを建て、博多のトマト「優美」(品種名)を生産するようになりました。硬質なビニールハウスは、補助金等を活用し、かなりの投資をして建設。
11年経った今では、「試行錯誤の11年、今では美味しいトマトの味が完成しました」、また「トマトは経営上収益を計算できるので、やりがいはあります!」と次郎さん。
現在の経営は、夫婦、娘夫婦、パート2名の計6名で、8時〜17時までの勤務時間で日曜日はお休みに。次郎さん以外は、給料制だそうです。「私はいつも残りもんです」と次郎さん。(笑)
また、次郎さんはJA糸島礫耕トマト部会の部会長も勤め、研修会や会合等で大忙しです。

広〜いハウスに11、000本のトマトの木が。1本の木を25段まで伸ばし、1段に3個の実がつきます。
ハウス内は、暖かくコンピュータで温度管理がされており、重油を使うため、昨年からの石油高等は、生産者にとっては頭の痛いところです。
トマト栽培の大変なところは、肥培管理。液の量によって味が違ってきます。「もちろん生産者によって味が違いますよ」それぞれの生産者によって味へのこだわりがあります。
ただ、自分が手にかけた分、成果としてきちんと表れてくれるのが農産物です。愛情をかければ、トマトも美味しく、赤く実ってくれます。

生産されたトマトはJA糸島へ出荷。出荷されたトマトは、福岡市内や関西の青果市場を通りスーパー等の量販店で販売されます。規格外品(D級品)は、JA糸島の農産物直売所「伊都菜彩」等へ出荷し、お手ごろ価格で波多江次郎の名前で販売しています。お客様から「波多江さんのトマト美味しかったよ!」との声を聞くと、一層やりがいを感じていると智子さん。
−次郎さんは、トマトが嫌い?
逆に、つい最近まで食べず嫌いだった孫の凌空ちゃんは、「じいちゃんのトマトは美味しい!」と食べるようになったとの話を聞き、ますますやる気になったと。

次郎さんの娘婿の和田真一さんは、昨年5月まで食品製造業の会社で食にたずさわっていました。もともと物をつくることが好きな真一さんは、トマトづくりにも興味が。親やまわりの友達に就農を相談したところ、即、賛成してくれました。19年6月から一足早くパートとして働いていた由紀さんと一緒に波多江家の農業後継者に。
若い二人は、笑顔で楽しそうにトマトの収穫中でした。
−夢は?
「早く農業を覚えたい」と意欲満々。
でも、一番うれしいのは、次郎さんと智子さん。農業分野は後継者不足が頭がいたいところですが、波多江家では後継者ができ、家族で農業する楽しみが増えました。
将来は、孫も一緒に農業をと夢が広がります。

トマトをざく切りにし、コンソメを入れ、塩・こしょうで味を整えるだけ。夏の暑い日に冷たくして食べたら美味しいですよ。
ポイントは、水は一切使わないところ。
また、カレーにもトマトを刻んでいれたら、酸味とコクがで、一層美味しく仕上がります。

 
●よく熟した赤いトマト。
トマトの赤い色は、カロチノイド系の赤い色素、リコピンです。
リコピンは効酸化作用があり、対内で活性酸素が増えるのを抑えるので、動脈硬化や癌、老化を防ぎます。
●また、トマトの有機酸は、対内の疲労物質を取り除く効果があります。
●「トマトが赤くなると医者が青くなる」といわれるように、トマトはヘルシーでビタミン類を手軽にとれるよい供給源です。
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